参考動画
アンディ・バーナムがマンチェスター・シティの肩を持つ発言をしたとして、論説が「独立機関への影響行使に見える」と批判し、政治とUAE資本をめぐる議論が過熱している。サッカーというより、お国柄が出る政治談義の様相だ。
発端は、バーナムがシティ対プレミアリーグの係争をめぐって、シティを擁護する側に回ったという論説。タイトルは、首相が独立機関に影響を与えようとしているという見方は、サッカーの統治にとって悪いだけでなく、統治そのものとして悪いと断じている。スレ主は、バーナムはマンチェスターへの思い入れを北西部に置いてくるべきだと投稿した。
コメントで最も目立ったのは資金の出どころへの視線だ。ある人は、Telegraphの所有者アクセル・シュプリンガーがUAEとの緊密な関係と投資を発表した後、この1週間にシティ寄りの記事が続いたと皮肉った。別の人は、UAEの投資が街に貢献した面はあっても、クラブへの財政ドーピングとスポーツウォッシング (スポーツを使ったイメージ改善) の一部だったと見ている。バーナムの動機は、シティ擁護ではなくUAE投資を失いたくないことだという読みもある。
もう一つの流れは、発言のタイミングへの批判だ。労働党は世論調査で6ポイントリードしているとして、政府介入の気配が出れば右派政党に切り崩されると指摘する声がある。デイリー・メール紙などの右派紙に攻撃材料を与えるので、外務省に任せて黙っていればよかったという意見も複数ある。
スポーツウォッシングの例として、ニューカッスルを挙げるコメントもあった。サウジ政府が実質的に買収したようなクラブなのに、これだけの経緯を見てなぜ許したのか理解できないという。中国がアフリカでインフラ投資を通じて相手国を依存させる構図に重ねる声まで出ており、話はサッカーの枠を超えている。
巷の声
- 「Telegraphの所有者シュプリンガーがUAEとの関係と投資を発表したばかりで、その後1週間はシティ寄りの記事が続いている。それも今度は同じ穴のムジナだ、という皮肉。」
- 「中国がアフリカでやっていることと同じ型だという声。インフラや工場を建てて依存させ、気づいたら相手が投資を引き揚げると脅せる立場になっている。」
- 「スポーツウォッシングが効く証拠そのもの。これを見た後でニューカッスルがサウジ政府同然の資本に買われたのを許したのが理解できない、という嘆き。」
- 「自分が首相なら黙っている。労働党は世論調査で6ポイントリードしているが、政府の干渉の気配が少しでもあれば右派が切り崩しにかかる、という冷静な指摘。」
- 「政府が地政学上の理由で決定から距離を置きたいのだろうが、何も言わなければよかった。完全なオウンゴールだ、という見方。」
論点はシティの処分そのものより、政府が口を出したという印象をどう拭うかに移っており、コメントの多くは、外務省に任せて黙っているべきだったという一点で一致している。
用語・人名メモ
- スポーツウォッシング — スポーツへの投資やクラブ保有を通じて、国や企業が自らのイメージを良く見せようとすること。コメントではシティやニューカッスルの文脈で使われている。
- アクセル・シュプリンガー — コメントでTelegraph紙の所有者として名前が挙がったメディア企業。UAEとの関係強化を発表したと指摘されている。
- Telegraph (テレグラフ) — 英国の新聞。コメントでは右派寄りの媒体として「Torygraph」と呼ばれ、批判の対象になっている。
- 外務省 — 英国の外交を担う省。コメントでは、地政学上の問題があれば政治家ではなく外務省が対応すべきだと言われている。
- デイリー・メール — 英国の大衆紙。コメントでは右派紙として、今回の発言を攻撃材料にすると予想されている。
巷の声は r/soccer のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)