「トロフィーのマンチェスター・シティの名前は空欄にせよ」という見出しをきっかけに、r/soccerではタイトル剥奪の是非と他リーグの先例が語られた。祭りというより、判断待ちの間に交わされる通好みの議論だ。
スレの見出しは、トロフィーに刻まれたシティの名前の代わりに空欄を置くべきだ、そこに栄誉は無かった、という強い主張だ。コメントではこれがガーディアン紙の論調として語られ、同紙が長年シティに厳しい態度を取り続けているという見方が出ていた。
議論の中心は、財務ルール違反が認められた場合にタイトルを剥奪しないことがあり得るのか、という点だ。あるファンは、クラブが不正な有利を得て優勝したのにタイトルは有効、とは言えないはずだと主張した。サッカーでは先例が少ないが、他競技にはあるとして、ツール・ド・フランスのランス・アームストロングやラグビーリーグのメルボルン・ストームを挙げた。
サッカーの先例としては、ユベントスを挙げるコメントが出た。別のコメントによると、ユベントスは2004-05のタイトルを剥奪されて該当なしとなり、2005-06の分はインテルに与えられた。ただし理由は財務ルール違反ではない。また、マルセイユは1992-93のフランス王者を剥奪されたが、繰り上げとなる2位のパリ・サンジェルマンが辞退し、その季は王者不在になったという。コメントは、パリ・サンジェルマンのオーナーで放送局でもあるカナル・プリュスが、マルセイユのファンの視聴者を失うことを恐れたためと説明している。
ガーディアン紙のコラムニスト、ジョナサン・リューの記事にも矛先が向いた。シティはリーグを長く離れるには大きすぎる、とも読める書き方をしたと受け取られ、クラブの大きさは嘘の上に築かれたものだと批判するコメントが付いた。一方で、この話題が盛り上がるのは控訴や処分の判断に時間がかかり、皆が議論の種を欲しがっているからだと冷静に見るコメントもあった。
巷の声
- 「シティは逆向きのパレードを6回やらないといけない。バスが後ろ向きにマンチェスターを走る形で。本当に優勝した時より人が集まるかもしれない。」
- 「剥奪は有罪が決まれば最低限のこと。ただ、選手とスタッフには栄誉を残してもいいが、クラブには残さない、くらいがちょうどいい。」
- 「この話がここまで出るのは、控訴と処分の判断にまだ時間がかかるから。みんな何か議論するネタが欲しいだけだと思う。」
- 「サッカーにも先例はある。ユベントスだ。」
- 「リューの記事は、シティは大きすぎてリーグを長く離れられないという言い方をしていて、クラブの大きさが嘘の上に築かれたことを忘れている。」
優勝を剥奪するのか、剥奪したとして繰り上げるのかという、マルセイユやユベントスの例が示す二つの論点は、処分が決まるまで議論の種になり続けそうだ。
用語・人名メモ
- タイトル剥奪 — 不正が認定された場合に、過去の優勝などの記録を取り消す処分。剥奪後に2位へ繰り上げるか、該当なしにするかは事案ごとに異なる。
- ガーディアン — イギリスの日刊紙。スレではシティに厳しい論調の媒体として語られた。
- マルセイユ — フランス南部の港町のクラブ。コメントによれば1992-93のリーグ優勝を剥奪された。
- ユベントス — イタリア北部トリノのクラブ。コメントによれば2004-05と2005-06の優勝を剥奪された。
巷の声は r/soccer のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)