米ニューヨーク・タイムズによると、マンチェスター・シティはプレミアリーグの財務規則違反で起訴された事案のほぼすべてで違反を認定され、最終控訴を待つ状態にある。制裁はクラブを変える規模になるとみられる。
同紙は、UEFA (欧州サッカー連盟) の財務規則を巡って処分を受けたパリ・サンジェルマン (PSG) とシティを比較する記事の中でこの状況を伝えた。シティは2008年にアブダビ・ユナイテッド・グループ、PSGは2011年にカタール・スポーツ・インベストメンツにそれぞれ買収され、シティは2011-12シーズンに新体制下で初のリーグ優勝、PSGはその1年後に初優勝した。両クラブは2014年5月、UEFAから6000万ユーロの罰金を受け入れ、2シーズンにわたり給与総額を増やさず、純移籍収支を改善するための支出を制限することに合意している。
同紙によると、PSGが初めてUEFAの財務規則に違反したのは12年前で、当時の規則は2年間で3700万ポンド (4500万ユーロ) の損失を上限としていたが、PSGの損失は1億8500万ポンド (2億1800万ユーロ) と4倍だった。原因はカタール観光局との約1億6700万ポンド (2億ユーロ) のスポンサー契約がクラブのカタール人オーナーと関連する当事者とみなされ、公正な市場価値を大幅に上回ると判断されたことだった。シティも2シーズンで約1億4900万ポンドの損失を計上し、同じ日に財務規則違反となった。
同紙は、PSGが自国リーグから申し立てを受けたことがない一方、シティは自国のプレミアリーグの規則違反を巡って係争中という法的立場の違いを指摘している。PSGはUEFAの処分を2度受け入れ、3度目は争って退けた。シティは現在プレミア首位につけているが、国内では批判の的になっているという。両クラブは水曜日に対戦する。
シティの最終控訴の結果と制裁の内容は、まだ示されていない。
用語・人名メモ
- プレミアリーグ — イングランドのプロサッカー1部リーグ。20クラブが参加し、シティはその一つ。
- UEFA — 欧州サッカー連盟。欧州のクラブ大会や財務規則 (FFP) を運営する。
- FFP (ファイナンシャル・フェアプレー) — クラブの支出が収入に見合うように求めるUEFAの財務規則。
- PSG — フランス・リーグ・アンのクラブ、パリ・サンジェルマン。
- アブダビ・ユナイテッド・グループ — シティの親会社で、アラブ首長国連邦アブダビの首長一族と関係が深い投資グループ。