移籍・契約

トナーリはトテナムに見合う補強か CBS が夏の移籍を検証

CBS Sports

CBS Sports が今夏のプレミアリーグの注目移籍 5 件を取り上げ、その 1 つとしてサンドロ・トナーリのニューカッスルからトテナムへの移籍を検証した。あわせて、アストン・ビラへローンで加わったアレハンドロ・ガルナチョのスタッツにも触れている。

CBS Sports によると、トナーリの移籍金は 1 億 2500 万ドルで、これが移籍金の相場を常識から外れたものにしたという見方が広くあった。同誌はこの金額を、良い選手だが傑出してはいない MF に対するものと表現した。トナーリは 26 歳。同誌は、パスが最大の強みで、平均をやや上回る MF だと評している。Opta の数字では、プレッシャーを受けた時のパス成功率はリーグ平均をわずかに下回り、デュエルの勝率とボール回収は昨季 MF の上位 30 位に入った。

同誌が注目したのは、リーグの SCR (スクワッド・コスト・レシオ) という規則だ。クラブが選手・監督の給与、移籍金の償却、代理人手数料に収入の 85% を超えて使うと、最終的にリーグから処分を受ける可能性がある。トテナムはこの規則の余裕が、いわゆるビッグ 6 の中で最も大きいと推計されており、同誌はダニエル・レビー氏の最後の数年間の慎重な補強とスタジアムによる収益を理由に挙げた。トナーリの償却費と給与は、5 年契約の各年で 2800 万ポンド (約 53 億 2000 万円) と見積もられ、同誌はこれをトテナムの収入の 5% にあたると書いている。

同誌は、トテナムはここ 2 季、1 部リーグで最もパスの出せない中盤だったとの見方も示した。ライン間を破るパスの数がトテナムより少なかったのは、ボーンマスとウォルバーハンプトンだけだったという。昨季は降格圏に近づいたが、同誌はその原因を、中盤から前線へボールを運べなかったことに求めている。ガルナチョについては、22 歳で 3 季で 3 つ目のクラブとなり、チェルシーからアストン・ビラへローンで移ったと伝えた。962 分の出場で、90 分あたりの npxG と xA の合計が 0.6 と、リーグ 4 位の数字だったという。ラヤン・シェルキとほぼ同水準で、シュート数は 3 分の 1 減った一方、xG の減少は 20% にとどまった。チェルシーのファンは守備面の働きに不満を抱いたとも書かれている。

CBS Sports は、トナーリが 5 年契約の年間費用に見合う補強になるかどうかを、問いとして残している。

用語・人名メモ

  • SCR (スクワッド・コスト・レシオ) — 選手・監督の給与、移籍金の償却、代理人手数料が収入に占める割合を制限するリーグの規則で、上限は 85%。
  • 移籍金の償却 — 移籍金を契約年数で割り、毎年の費用として計上する会計上の扱い。
  • npxG と xA — npxG はペナルティキックを除いた得点の期待値、xA はアシストの期待値で、ともにチャンスの質から算出する。
  • ローン (期限付き移籍) — 所属クラブの籍を残したまま、一定期間だけ別のクラブでプレーする移籍の形。

出典: CBS Sports