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チェルシー、元シティ下部組織組に3年で300億円超

現地報道

BBCの分析記事をきっかけに、チェルシーの移籍戦略を巡って現地サポーターの間で議論が盛り上がっている。派手な移籍情報ではなく、数字の裏を掘り下げる通好みの話題。

BBCでチェルシーを担当する記者ニザール・キンセラ(Nizaar Kinsella、地元メディアの番記者で、一部ファンからは煽り気味の書き方をすると評されることもある)が、興味深い数字を報じた。チェルシーは2023年以降、かつてマンチェスター・シティ(潤沢な資金力と育成組織の充実ぶりで知られるプレミア屈指の強豪)の下部組織に籍を置いていた6選手の獲得に、合計でおよそ8000万〜3億ポンド規模、正確には「ほぼ3億ポンド(約570億円)」を投じたという。570億円という額は、プレミアの中堅〜上位クラブが1シーズンに使う移籍予算全体に匹敵する規模で、それをすべて「元シティの下部組織育ち」というカテゴリーの選手だけに費やした計算になる。

対象となった6人は、コール・パーマー(シティ育ちからチェルシーのエースに成長した攻撃的MF)、リアム・デラップ(FW)、ロメオ・ラビア(MF)、ジェイミー・ギッテンズ(ドルトムントから加入したウイング)、トシン・アダラビヨウ(DF)、そしてロジャース(西ブロムウィッジ・アルビオンからシティに加入した選手)。これは、26-27シーズンのトップチームに残るチェルシー生え抜きの下部組織出身選手、リーヴァイ・コルウィル、リース・ジェームズ、ジョシュ・アチャンポンの3人の、ちょうど2倍にあたる人数だという指摘だ。

ただし反応スレでは、この「シティ下部組織出身」という括り方自体に異論も出ている。詳しい経歴を並べたコメントによれば、ギッテンズがシティに加入したのは14歳(それ以前はレディングとチェルシーに在籍)、ロジャースは17歳で西ブロムウィッジ・アルビオンから、ラビアは16歳でアンデルレヒトから、デラップは16歳でダービー・カウンティから、とそれぞれ加入時期はバラバラ。生え抜きのコルウィル・ジェームズ・アチャンポンと同じ意味で「純粋な下部組織出身」と呼べるのは、幼少期からシティにいたパーマーとトシンの2人だけではないか、という検証だ。

巷の声

  • 「自前の下部組織選手を売って、そのお金でシティの下部組織出身選手を買い戻しているだけでは、という身も蓋もない皮肉。」
  • 「「濡れ手に粟」戦略だろこれ、という一言コメント。」
  • 「「下部組織出身選手をアストン・ヴィラに売る」戦略の間違いでは、という訂正ツッコミ(実際にはシティの下部組織育ちを何人か獲得している側だとの指摘)。」
  • 「7〜14歳程度しかそのクラブにいなかった選手を『◯◯下部組織出身』と呼ぶのはさすがに無理があるのでは、という定義論争に発展。」
  • 「この記者の記事はジャーナリズムというよりゴシップ寄り、と書き手自身への辛口評もちらほら。」

用語・人名メモ

  • コール・パーマー — シティの下部組織出身で、2023年にチェルシーへ移籍後エースに成長した攻撃的MF
  • マンチェスター・シティ — 近年のプレミアを支配してきた強豪クラブ。資金力を生かした育成組織の充実でも知られる
  • 下部組織(アカデミー) — クラブが自前で若手選手を育てる育成組織。何歳から在籍していたら『出身』と呼べるかが今回の論争の核心
  • コルウィル / ジェームズ / アチャンポン — チェルシー生え抜きの下部組織出身選手たち。26-27シーズンのトップチームに残る数少ない例として引き合いに出された
  • ニザール・キンセラ — BBCのチェルシー番記者。今回の分析記事の書き手で、一部ファンからは煽り気味と評される

移籍市場の数字そのものより、「下部組織出身」という肩書きをどこまでの年齢・在籍期間で認めるかという定義論争として、しばらく現地で語られそうな話題だ。

巷の声は r/soccer のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)