マンチェスター・ユナイテッド(赤いユニフォームで知られる古豪、近年は補強の迷走が話題になりがち)が今夏の移籍市場で『規律を保った』というBBC記者の論評が出た。派手な一報ではなく、現地ファンの間で『それって結局、本命を逃しただけでは』という議論が盛り上がっている、通好みの話題。
発端はBBCのサイモン・ストーン記者(移籍・クラブ運営に強い信頼度の高い記者)による『マンUは移籍交渉で無理に高値を出さず、規律ある姿勢を保った』という論評。過去のマンUは大型補強を連発しては不発に終わるパターンを繰り返してきたクラブで、今回はその反省から『冷静な買い物』を評価する切り口だった。
ただしファンの反応は一枚岩ではない。多くのコメントが指摘するのは、『規律を保った』と言えば聞こえはいいが、実態は『第一候補の獲得に失敗して、代わりの選手に切り替えた』だけではないかという疑問だ。実際、コメント内では『MFという選手に8500万ポンド(約161億円、プレミアでも大型に入る水準)を提示していたのに、最終的にはユーリ・ティーレマンス(ベルギー代表のミッドフィルダー、レスターやアストン・ヴィラで活躍してきた実力者)クラスの3500万ポンド(約66億円)の選手に落ち着いた』という経緯を挙げ、方針の一貫性を疑う声もあった。
一方で擁護派の意見もある。去年マンUが獲得した『ニードルムーバー』(試合の流れを一人で変えられる決定力のある大型補強、という意味の英語圏サッカー用語)級の選手たちが軒並み結果を出せなかった過去を踏まえ、『今年は身の丈に合った堅実な補強でチームの底上げを図るべきで、それは正しい判断』という擁護論も根強い。要は、優勝争いに殴り込むための補強ではなく、まずは守りを固めてチャンピオンズリーグ圏内を固実に確保する方向にシフトしているという見立てだ。
巷の声
- 「その言い方、要するに『本命に振られた』ってことだよね」
- 「悪いことじゃない。人生、途中で考え変えて他の相手に切り替えるのはアリでしょ。うちは金で無理やり解決するのはもうやめたんだよ」
- 「目標が優勝争いじゃなくて今の順位を固めることなのは明らか。去年上位にいたチームとの差を埋めるには程遠いけど」
- 「MFに8500万ポンド出す気だったのに、最終的にティーレマンスの3500万で手を打ったなら、最初から『賢い商売』のつもりだったって説明はちょっと苦しくない?」
- 「去年の“ニードルムーバー”3人が軒並み活躍できてないの考えたら、今のクラブの動き方の方がまだ理にかなってる」
用語・人名メモ
- サイモン・ストーン — BBCの記者。移籍市場やクラブ運営の内情に強く、信頼度の高い情報源として知られる
- ニードルムーバー — 一人で試合の流れを変えられるほどの決定力・存在感を持つ大型補強を指す英語圏の表現
- ユーリ・ティーレマンス — ベルギー代表のミッドフィルダー。レスター・シティやアストン・ヴィラで活躍してきた経験豊富な選手
- カゼミロ — マンUの現役ミッドフィルダー。ブラジル代表で、レアル・マドリードから移籍してきた実績十分の選手
- チャンピオンズリーグ圏 — プレミア上位4位以内を指す。翌シーズンの欧州最高峰の大会に出場できる権利がかかる、経営的にも重要な順位
実際にこの夏の補強がマンUの順位をどう押し上げるかは開幕後の結果でしか判断できず、しばらくは『堅実』か『言い訳』かの評価が割れたまま推移しそうだ。
巷の声は r/soccer のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)