ハリー・ケイン (バイエルン・ミュンヘン所属、イングランド代表の絶対的エースFW) の後継者が見当たらないという話題で、現地ファンの間で議論が盛り上がっている。祭りというより、代表の将来を心配する通好みの盛り上がりだ。
きっかけは「ケイン後のイングランドは偽9番 (センターFWの選手を置かず、中盤の選手が最前線に降りて崩す戦術) に頼るしかないのか」というスレッド。挙げられた候補はオリー・ワトキンス (アストン・ヴィラの点取り屋FW) とアイヴァン・トニー (かつてブレントフォード=ロンドン西部の堅実な中堅クラブで活躍したFW) がともに30歳、ドミニク・カルバート=ルーウィン (エヴァートンのFW) が29歳、ドミニク・ソランケ (トッテナムのFW) が28歳と軒並みベテラン寄り。23歳のリアム・デラップ (イプスウィッチから移籍した若手FW) がトップレベルに育たなければ、次の世代が現れるのを祈るしかない、という現状が議論の出発点になっている。
本文では「今の育成の速さなら、まだ無名の選手が数年でブレイクする可能性は十分ある」という楽観論も出ている。例として挙がったのがエリオット・アンダーソン (ニューカッスルのMF) で、4年前は下部リーグのクラブへのローンから戻ったばかりの無名選手だったのが、今はイングランド代表の主力になり、移籍金1億ポンド (約190億円、プレミアでも最上位級の移籍金) 級の選手に成長した。同様にニコ・オライリー (マンチェスター・シティの若手) も4年前は契約すら結んでいなかったという逸話が紹介され、「今13歳の子が次のワールドカップで主役になっているかもしれない」という声も出ている。
過去の実例として一番盛り上がったのがジェイミー・ヴァーディ (レスター・シティの伝説的FW、無名の下部リーグ選手から2015-16シーズンにプレミア制覇の立役者になった遅咲きの代表格) のネタ。ファンは半ば冗談で「今どこかの8部リーグでヴァーディみたいな選手がゴールを量産しているはずだ」と盛り上がっている。ほかにもマイケル・オーウェン (17歳でスター選手になったイングランドの伝説的FW) の早熟例や、かつてトッテナムがサイド・ベラヒナ (当時ソン・フンミンより評価が高かったとされるFW) の獲得を見送り、代わりにソン・フンミン (韓国代表の元トッテナムFW) を獲得した逸話も引き合いに出され、「育成の未来は誰にも読めない」というのがスレ全体の結論に近い空気になっている。
巷の声
- 「今のサッカー界の動きの速さなら、まだ誰も名前すら知らない選手が次のエースになっててもおかしくない」
- 「今この瞬間もどこかの8部リーグでヴァーディみたいなやつがすねを蹴られながらゴール量産してるはずだ」
- 「そいつにレッドブル4本ぐらい飲ませて『まだ2016年だ』って思い込ませればいい。あとはロングボール放り込んで走らせるだけでいける」
- 「4年前、エリオット・アンダーソンはブリストル・ローヴァーズへのローンを終えたばかりで代表歴もU21の1試合だけだった。それが今やワールドカップ準決勝までスタメンで、移籍金1億ポンド超えだ」
- 「ニコ・オライリーも4年前はプロ契約すら結んでなくてU16代表止まりだった。今どこかにいる17歳が21歳で代表の主力になってる可能性は十分ある」
用語・人名メモ
- 偽9番 — センターFWの選手が最前線に張らず、中盤に降りて組み立てに参加する戦術ポジション。専門のストライカー不足を補う手段として語られることが多い
- ハリー・ケイン — バイエルン・ミュンヘン所属、イングランド代表の歴代最多得点記録を持つ絶対的エースFW。長年トッテナムの顔でもあった
- ジェイミー・ヴァーディ — レスター・シティ一筋で活躍したFW。無名の下部リーグ選手から遅咲きでブレイクし、2015-16シーズンのプレミア制覇の立役者になった伝説的存在
- エリオット・アンダーソン — ニューカッスルのMF。数年前まで無名の若手だったが急成長し、移籍金1億ポンド超えの評価を得るまでになった
- マイケル・オーウェン — かつてリバプールやイングランド代表で活躍したFW。17歳という異例の若さでスター選手になった早熟の代表例
- ソン・フンミン — 韓国代表の元トッテナムFW。かつてトッテナムがサイド・ベラヒナではなくソンを獲得した選択が、今回の議論でも引き合いに出されている
デラップがブレイクするかどうか、そしてまだ見ぬ次のヴァーディが下部リーグから現れるかどうか、しばらくはファンの間の願望と不安が入り混じった話題であり続けそうだ。
巷の声は r/soccer のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)