FIFAが今夏のW杯に選手を送り出したクラブへ支払う「派遣手当」の集計が英メディア The Athletic (英サッカー専門の有力メディア) で報じられ、マンチェスター・シティ、バルセロナ、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、クリスタルパレスといった資金力のあるクラブが軒並み世界トップ級に並んだ。祭りというより、現地ファンが「結局金持ちがさらに潤うだけ」と冷ややかに眺めている通好みの小ネタ。
FIFA は W杯に選手を派遣したクラブに対し、代表活動で選手を貸し出した期間や出場実績に応じて手当を支払う「クラブ派遣手当プログラム」を設けている。選手が代表戦で怪我をするリスクを負うクラブ側への補償という位置づけで、W杯のたびに集計・発表される。今回の The Athletic の集計では、世界中のクラブの中でマンチェスター・シティ (イングランド屈指の資金力を誇る強豪) を筆頭に、バルセロナ (スペインの名門)、アーセナル (ロンドン北部の強豪)、マンチェスター・ユナイテッド、クリスタルパレス (ロンドン南部の中堅クラブ) が上位に名を連ねた。反応の一つは「トップの受取額 440万ドル程度がこれで今後もビッグクラブを支え続けるんですね」と皮肉交じりで、資金規模からすればおまけ程度の額に過ぎないという冷めた見方が出ている。
記事内ではさらに細かい順位も紹介されており、クリスタルパレスは決勝進出組に12人の選手を送り出し、プレミアリーグ勢の中では3位 (270万ドル、日本円換算でおよそ4億円強)の受け取り額。サンダーランド (今シーズン昇格したばかりのクラブ) は自クラブの選手が夏の間に通算8ゴールを記録した実績もあり、イングランド勢で6位・世界全体では13位 (220万ドル) にランクインしたという。ただしこの順位付けは記事の文中表現がやや分かりにくく、コメント欄でも「パレスが6位でサンダーランドが13位じゃないのか」と数字の読み方に混乱する声が出ていた。世界順位では他にアトレティコ・マドリー (スペインの強豪) が6位 (320万ドル)、マンチェスター・ユナイテッドが世界9位でACミラン (イタリアの名門、10位) のすぐ上、という位置づけも紹介されている。
一方で目を引いたのが下位カテゴリーの逸話で、イングランド5部相当の非リーグクラブ、ブレントリー・タウンが約13万ポンド (約2470万円、育成クラブとしては破格の臨時収入) を受け取ったという話題。理由はニュージーランド代表入りした選手が1人いたためだが、コメント欄では「その選手、本当に試合に出たのかすら怪しいのに」と驚きの声が上がった。また『なぜレアル・マドリーが見出しに入っていないのか』という疑問には「決勝に出場した選手が0人だったから (チェルシーのクチュレージャは含まれない、というオチ)」という指摘も。全体を通じて、選手の国籍構成が多国籍なクラブほど代表戦に選手を送り出す機会が多く、結果として派遣手当も膨らむ、という構造への皮肉めいた納得の声が目立った。
巷の声
- 「結局こうやって金持ちクラブがさらに潤う仕組みになってるだけだよな」
- 「トップの取り分440万ドル程度が、今後もビッグクラブを支え続けるとは(笑)」
- 「ブレントリー・タウンがニュージーランド代表に1人送っただけで13万ポンドってすごい。本当に試合出たのかも怪しいのに」
- 「アトレティコ・マドリーが6位で320万ドルってちゃんと本文に書いてあるのに、見出しは一部クラブだけ挙げてるの雑では」
- 「レアル・マドリーが見出しに出てこないのは、決勝進出した選手がゼロだったから、というだけの話」
用語・人名メモ
- FIFA クラブ派遣手当プログラム — FIFA が W杯に選手を派遣したクラブへ、代表活動期間や出場実績に応じて手当を支払う制度。怪我リスクを負うクラブへの補償という位置づけ
- The Athletic — 米国発の有料サッカー専門メディア。移籍や経営面の深掘り報道に定評がある
- クリスタルパレス — ロンドン南部を本拠地とするプレミアリーグの中堅クラブ
- サンダーランド — イングランド北東部のクラブ。今シーズンプレミアリーグに昇格したばかり
- ブレントリー・タウン — イングランド下部リーグ (非リーグ) に所属する小規模クラブ
- アトレティコ・マドリー — スペイン・マドリードを本拠地とする強豪クラブ。レアル・マドリーとは別クラブ
来年以降もW杯やユーロが開催されるたびに同様の集計が話題になりそうで、資金力と多国籍な選手構成を持つクラブほど恩恵を受ける構図は当面変わらなそうだ。
巷の声は r/soccer のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)