マンチェスター・ユナイテッド(20回のリーグ優勝を誇る古豪、近年は低迷が続く)のシーズンチケット保有者「数千人」分のアカウントが突然利用制限を受けたことが分かり、Reddit のスレッドでは「クラブは俺たちに出て行ってほしいんだろ」というファンの怒りが噴出している。ニュースの一報というより、古参サポーターの間でくすぶってきた不満が一気に噴き出した格好の話題。
発端は、シーズンチケット(年間契約でホーム全試合の座席を確保する制度で、長年通う地元サポーターの証とされてきた)を持つファンのアカウントが「数千人」規模でまとめて制限された、という報告。理由は明言されていないが、反応の中には「チケットの高額転売(ダフ屋行為)を取り締まる一環では」という見方もあり、同様の措置がアーセナルでも過去にあり、その際は不正検知の誤爆で無関係なファンまで巻き込まれたケースがあったという指摘も出ている。
スレの反応で目立つのは、クラブ経営が「地元の生えぬきファン」より「観光客としてスタジアムを一度体験しにくる外国人ファン」を重視する方向に傾いているのではという不満だ。ユニフォーム1着に100ポンド(約1万9000円)を払わせる一見客の売上の方が、毎試合通う古参ファンより経営上「効率がいい」という皮肉も語られている。ストレットフォード・エンド(オールド・トラッフォードの熱狂的サポーターが陣取るスタンドの通称)の雰囲気はそうした生えぬきファンが作ってきたものだ、という愛着も背景にある。
一方で、外国人ファンからの擁護コメントも目立つ。「自分は外国人ファンだが、クラブのやり方は情けない。何十年も前からクラブを支えてきた人たちの忠誠心こそ守られるべきで、利益率のために追い出すようなものではない」という声もあり、必ずしも「地元 vs 外国人」の単純な対立構図ではない点も興味深い。
巷の声
- 「プレミアではもう昔から船は出航済み。俺たちは『ファン』じゃなくて『レガシーファン』扱い。クラブは試合日だけ来て店で100ポンドのユニを買う外国人観光客が欲しいんだよ」
- 「クラブは忘れてるんじゃない。ただ気にしてないだけ。そこが大事な違い」
- 「外国人ファンだけど、この対応はダサいと思う。自分が生まれる前からクラブを支えてきた人たちの忠誠心は守られるべきで、利益率のために切り捨てるものじゃない」
- 「地元ファンがいなくなれば観光客がクラブに来る理由も薄れる。観光客は観光客っぽいこと自体を嫌うから、地元の熱がなくなれば人気も一緒に冷める」
- 「これって単にダフ屋への転売対策じゃないの?記事だとそう説明されてる。アーセナルでも最近同じことがあって、無関係な人まで誤検知されたけど大半は解決したはず」
用語・人名メモ
- マンチェスター・ユナイテッド — イングランド屈指の名門でリーグ最多タイの20回優勝を誇るが、近年は成績低迷が続く古豪クラブ
- シーズンチケット — 年間契約でホーム全試合の座席を確保する制度。長年通い続ける地元サポーターの証とされることが多い
- ストレットフォード・エンド — ユナイテッドの本拠地オールド・トラッフォードで最も熱狂的なサポーターが集まるスタンドの通称
- レガシーファン — 長年クラブを支えてきた地元・古参サポーターを指す言葉。観光客収益を優先するクラブ運営を皮肉る文脈でよく使われる
- チケット転売(ダフ屋行為) — 定価で購入したチケットを高値で転売する行為。多くのクラブが規約で禁止し、違反が疑われるとアカウントを制限することがある
クラブ側からの公式な説明が出るか、そして制限が転売対策の誤検知にとどまるのか意図的な方針転換なのか、今後の続報が注目される。
巷の声は r/soccer のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)