2026年W杯の期間中、イングランドとウェールズでサッカーに関連した家庭内暴力の事案が、男子の主要大会として記録上最も多い水準に達したと報じられた。試合の熱狂の裏側にある重い数字に、現地ファンが体験談を持ち寄っている。
スレ主が引用した記事によると、英国のサッカー警察ユニット (UKFPU) に報告された家庭内暴力の事案は384件。過去2回のW杯と欧州選手権のどれよりも多い。期間中にUKFPUへ報告された事案全体の17% を家庭内暴力が占めた。なおこの大会でイングランドは準決勝でアルゼンチンに敗れ、3位で終えている。
反応で目立つのは、身近な経験を語る声だ。メキシコのファンは、自国でも同じ問題があるが報告の透明性が低いだけだと書いた。従兄弟が試合に負けて怒っていたところに、その試合に賭けていた金まで失い、TVを犬に向かって投げつけたという。金や賭けが絡むと悪化するというのが、この人の実感だ。別のファンは、スポーツ賭博の広がりも関係しているのではないかと推測している。
もう一つ多いのが、飲酒を挙げる声だ。試合中の酒量が非常に多いことと、もともと怒りっぽい人に酒が拍車をかけることの2点が原因だという指摘があり、英国だけでなくサッカーが盛んな他の国にも当てはまると書かれていた。英国の女性が出会い系アプリのプロフィールに「サッカーファンお断り」と書いていて、最初は奇妙に思ったが、この統計を知って腑に落ちたというファンもいる。
一方で、今回のW杯をきっかけに妻がサッカーを好きになり、パブで一緒に観戦して楽しんだというファンは、サッカーを口実に身近な人を傷つける者への怒りを表していた。楽しみ方を共有できたからこそ、という温度の書き込みだ。
巷の声
- 「数字が増えたのは、啓発キャンペーンや届け出のしやすさが進んだ結果であってほしい。実際に暴力が増えたのではなく。」
- 「サッカーファンだから、というより間接的な話だと思う。試合中の大量の飲酒と、もともと短気だったり暴力的だったりする人に酒が火をつけること。この2つが大きい。」
- 「報告されたのは氷山の一角に過ぎない。しかもこれは英国だけの話ではなく、男性の問題だ。英国は報告されやすいから数字に出るだけ。」
- 「今回のW杯で妻がサッカーを好きになって、一緒にパブで観戦するのを楽しんでいた。サッカーを言い訳に大切な人を傷つける連中は許せない。」
- 「スポーツ賭博が広がったことも、何か関係しているんじゃないかと思う。」
数字が増えたのが暴力そのものなのか、声を上げやすくなった結果なのかは、この集計だけでは切り分けられない。
用語・人名メモ
- UKFPU — 英国のサッカー警察ユニット。スレ主の投稿によれば、サッカー関連の事案の報告がここに集まり、今回の384件もその集計にあたる。
- 家庭内暴力 (DA) — パートナーや家族など身近な人への暴力や虐待。記事ではDomestic Abuseと書かれ、身体的なものに限らない。
- 男子の主要大会 — スレタイの表現。ここではW杯と欧州選手権を指し、過去2回ずつの大会と比べた数字が示されている。
巷の声は r/soccer のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)