カナダのプロリーグCPLでオフサイド規定の新ルールが試験運用されており、体の一部が並んでいればオンサイドになる場面が話題になった。歓迎する声は少なく、通好みの小ネタとして冷めた反応が並ぶ。
話題になったのは、カナディアン・プレミアリーグのバンクーバーFC対アトレティコ・オタワの一戦だ。この試合では、サッカーの競技規則を決める国際サッカー評議会 (IFAB) の「daylight offside」ルールが試験的に使われている。スレタイトルは、この試験ルールで「Back Heel」、つまり踵の部分でオンサイドとなった場面を紹介しており、爪先がわずかに出てオフサイドになるtoenail offsideの逆パターンだと位置づけている。プレーの詳しい経過は材料からは分からない。
スレ主の説明では、現行のルールは得点できる体の部位のすべてが2人目の最後尾の守備者と並んでいる場合にオンサイド。試験中のルールは、その部位のどれか一部でも並んでいればオンサイドとする。コメントにはオフサイド規定の歴史をまとめたものもあり、1863年はボールより後ろの攻撃側が全員オンサイド、1866年は後ろから3人目の守備者が基準、1925年に2人目、1990年に並んでいればオンサイドと、基準線が何度も動いてきたことが分かる。1925-26シーズンには得点が0.91増えたとも書かれている。
なぜこの試験がカナダで行われているかについては、FIFAの依頼で新しいベンゲル・ルールを試すためだと説明するコメントがある。ただし反応の大半は否定的だ。線を動かすだけで際どい判定は減らない、審判が試合中に見分けるのはむしろ難しくなる、という指摘が目立つ。測定技術を使いながら誤差の限界を示さない現状への不満を、科学者の立場から書き込む人もいた。
巷の声
- 「現行ルールと際どい判定の数は変わらない。動くのは線だけ、という指摘。」
- 「審判が試合中にその場で判断するのは、今よりずっと難しくなるはず、と心配する声。」
- 「科学者の立場から、1インチ未満のずれを出す測定器が誤差の限界を示さないのが腹立たしい。それが有意な差なのか、測定器のクセなのか信用できない、という不満。」
- 「そもそも、こんな形をオンサイドにしてほしい人がいるのか、と皮肉まじりに笑うファンもいた。」
- 「爪先や脇の下のオフサイドを問題視するにしても、この変更では何も解決しない。変えるための変更だ、と切り捨てる声。」
爪先で揉めていたものが踵で揉めるだけ、というのが現地の大勢の見立てだ。
用語・人名メモ
- IFAB (国際サッカー評議会) — サッカーの競技規則を決める組織。今回のオフサイドの試験ルールもここが枠組みを定めている。
- daylight offside — オフサイドの試験ルール。スレ主の説明では、得点できる体の部位の一部でも2人目の最後尾の守備者と並んでいればオンサイドになる。
- toenail offside — 爪先や脇の下など、体のごくわずかな部分が出ていただけでオフサイドと判定されること。スレタイトルはその逆の例として紹介している。
- カナディアン・プレミアリーグ (CPL) — カナダのプロサッカーリーグ。イングランドのプレミアリーグとは別物で、今回の試験ルールはこのリーグの試合で使われた。
- ベンゲル・ルール — コメントの中で、今回の新オフサイドルールを指す呼び方として出てきた言葉。FIFAの依頼で試されているという説明つきで紹介されている。
巷の声は r/soccer のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)