カナダ・プレミアリーグのバンクーバーFC対アトレティコ・オタワ戦で、IFABが試している「デイライト・オフサイド」規則の判定が話題になった。守備側と完全に重なる位置に、攻撃側のかかとだけが残る場面がオンサイドと判定され、現地ファンの議論を呼んでいる。
今回の試行では、攻撃側の選手に少しでも守備側と重なる部分があれば、従来のように体の一部がわずかに前へ出ているだけでオフサイドとはしない考え方が採用されている。動画では、選手が後ろへ伸ばした「かかと」によって守備側との間に明確な空間がない状態となり、オンサイドと判定されたとみられる。
狙いは、VARによる数ミリ単位の判定を減らし、攻撃側により大きな動きの余地を与えることだ。ただし現地では、判定の境界線を移動させるだけで、結局は新たな数ミリ単位の論争が生まれるのではないかという見方も強い。現時点では、プレミアリーグを含むすべての大会で正式採用されたわけではなく、試行段階のルールである。
一方で、守備側への影響は小さくない。攻撃側がかかとなどを後ろへ残してオンサイドを保てるなら、守備ラインは従来より深く構える必要があるかもしれず、現地ファンからは極端な低い守備ブロックが増えるとの予想も出ている。新ルールが本格導入されれば、オフサイドラインの駆け引きだけでなく、チームの守り方そのものが変わる可能性がある。
巷の声
- 「判定が際どい場面については、結局ラインを動かしただけで、問題の解決にはなっていない」
- 「数センチの余裕を設けても、今度はその余裕をわずかに超えたケースで不満が出るだけだろう」
- 「攻撃側に動ける範囲が広がるのは大きい。動く仮想ラインに、ほとんど誤差なく合わせ続けるのは難しすぎる」
- 「守備側は同じやり方を続けられない。ルール変更に合わせて対応を変える必要がある」
- 「導入されたら、どのチームも極端に低い位置で守る展開になりそうだ」
用語・人名メモ
- デイライト・オフサイド — 攻撃側の選手が守備側の選手より完全に前へ出て、両者の間に明確な空間がある場合にオフサイドとする考え方。
- IFAB — サッカーの競技規則を制定・改正する国際機関で、各国協会やFIFAの代表で構成される。
- カナダ・プレミアリーグ — カナダ国内の男子プロサッカーリーグで、今回の新しいオフサイド規則の試行場所になっている。
- バンクーバーFC — カナダ西部の都市バンクーバーを本拠地とするカナダ・プレミアリーグのクラブ。
- アトレティコ・オタワ — カナダの首都オタワを本拠地とするカナダ・プレミアリーグのクラブ。
今後は試行の結果を受け、IFABがこの方式を正式な競技規則として採用するかが焦点になる。
巷の声は r/soccer のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)