プレミアリーグがコーナーキック周りの混乱を収める方針を打ち出し、審判はホールディングへの注意を強めるという。歓迎の声より「どうせ数節で元に戻る」という冷めた反応が目立つ、通好みの制度ネタだ。
報じられたのは、コーナーなどセットプレーの場面での取り締まり方の変更だ。審判は今後、「明確な実質的影響 (clear material impact)」を持つホールディング、つまり相手をつかんだり押さえ込んだりする行為により注意を払うという。
現地ファンの反応で最も多いのは、これが本当に一貫して運用できるのかという疑いだ。「material impact」という言葉が主観的で曖昧だと皮肉るコメントが最上位に並び、最初の数節だけ厳しく取って、あとは忘れられるとの予想も複数ある。判定が試合ごとにぶれれば、それがまた文句の種になるという指摘も出ている。
発端をめぐる説明も話題になった。あるファンによると、数シーズン前にアーセナルがGKを塞がれたと審判団体のPGMOLに訴えたが、問題ないと言われたという。そのためセットプレーの型を基準に合わせ、他のクラブも追随したのだとする。ただしこの投稿は、相手はアストン・ビラではなくブレントフォード (ロンドン西部のクラブ) の件だったかもしれないと自ら訂正している。別のファンは、議論がアーセナル一色になることに不満を示し、アーセナルは既存のルールに適応しただけで、昨季は許容される範囲が広すぎたのが問題だったと書いた。
ネタ寄りの反応では、引っ張られたら破れるほど薄いユニフォームを着れば、一目でファウルと分かるのではという案が出た。投稿者自身も突飛だと認めているが、コーナーでの攻防が判定の証拠づくりにまで発想が及ぶほど、微妙な線引きにファンが疲れていることをうかがわせる。
巷の声
- 「「material impact」なんて主観的で曖昧な言葉が、運用に響かないわけがないよね、という皮肉。」
- 「発端を振り返るファン。数年前にアーセナルがGKを塞がれたとPGMOLに訴えたのに問題なしと言われ、その基準に合わせた型を他クラブも真似した。だから全部アーセナルのせいにするのは違うという。」
- 「ユニフォームをもっと薄くして、引っ張られたら破れるようにすればいい。シャツが脱げたら即ファウルで、審判の頭にも強く残るはず。突飛なのは承知の上で、と本人も断っている。」
- 「どうせ最初の数節だけ厳しく取って、そのあとは誰も守らなくなるといういつものパターン。」
- 「アーセナルが悪者でも善人でもなく、ただルールに適応しただけ。ただ昨季は許されすぎて見ていて楽しくなかったので、変えるのは妥当だと思う。」
結局のところ、審判が「明確な実質的影響」をどこで線引きするかという一点に、この改正の成否がかかっている。
用語・人名メモ
- PGMOL — プレミアリーグを含むイングランドの試合で審判を選任・管理する団体。ファンの間ではしばしば審判判断への不満の矛先になる
- セットプレー — コーナーキックやフリーキックなど、試合を止めて再開する場面から生まれる攻撃・守備のこと。狙いの決まった動きで得点を狙う
- ホールディング — 相手のユニフォームや体をつかんで動きを妨げる反則。コーナーキックでは密集の中で起きやすく、取るかどうかの判断が難しい
- ブレントフォード — ロンドン西部を本拠とするクラブ。今回のスレでは、アーセナルが審判団体に訴えた過去の件の相手として名前が挙がった
巷の声は r/soccer のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)