BBCアーカイブのInstagramが、55年前のアーセナルの本拠地ハイバリー周辺の女性たちを映した映像を公開した。通好みの小ネタだが、r/soccerでは「うちの祖母も同じことを言っていた」と家族の思い出話に火がついている。
映像は1971-72シーズンの開幕時に、Nationwideという番組で放送されたもの。ハイバリー周辺の女性たちが、シーズンの始まりをどう見ていたかが映っており、サッカーに夫を取られる妻を指す「football widow(サッカー未亡人)」はいるか、という問いも出てくる。
反応でまず多かったのは、映像そのものへの驚きだ。1926年の映像だと言われても信じる、これが55年前とは、という声があり、当時はスタジアムの名前が広告ではなかったと懐かしむコメントも付いた。労働者が自分たちの地域から生まれたチームを観に行けた時代だ、と振り返るファンもいた。出てくる女性たちの話し方が皆きれいだという感想や、「dolly birds(60年代の英国で若くておしゃれな女性を指した俗語)」を語彙に加えたいという書き込みもあった。
この季節のアーセナルについては、前季にクラブ初のダブル(リーグ優勝とFAカップの二冠)を達成し、この季は欧州カップに初出場したと書き込んだファンがいる。同じ書き込みによれば、リーグは5位、欧州カップは準々決勝まで進み、FAカップ決勝ではリーズに1点差で敗れたという。
家族の逸話も並んだ。祖父がユナイテッド、その弟がシティを応援していて、祖父への嫌がらせのために違うクラブを選んだという家では、祖母がダービーの日を家族の一番好きな日と呼んでいたという。別のファンの祖母は、夫が試合に行っている間は掃除と読書ができる最高の時間で、夫は毎週クラブに失望しに行っていたと話していたそうだ。
巷の声
- 「祖母が言っていた。夫がクラブに毎週がっかりさせられに出かけていく間、自分は掃除をして本を読める。それが一番好きな時間だったそうだ」
- 「うちの祖父はユナイテッド、その弟はシティを応援していた。弟は兄への嫌がらせのためだけに選んだらしい。祖母はダービーの日が家族の一番の楽しみだと言っていた。二人とも家からいなくなるからだ」
- 「映像の女性たちが夫を数時間手放して喜ぶのは当然だ。夫はどうせ手に負えないアーセナルファンなのだから」
- 「打ちのめされた。うちの妻も僕のことをこう思っているのだろうか」
- 「スタジアムの名前がまだ広告ではなかった時代だ。これぞサッカーの遺産だと思う」
55年前の問いへの答えは、掃除と読書ができて夫はサッカーに行ってくれる週末は悪くない、というところに落ち着いているらしい。
用語・人名メモ
- football widow(サッカー未亡人) — 週末ごとにサッカー観戦に出かけてしまう夫を持つ妻を指す英語の言い回し。
- dolly birds — 1960年代の英国で、若くておしゃれな女性を指して使われた俗語。
- ハイバリー — アーセナルがかつて本拠地としていた、ロンドン北部のスタジアム。
- ダブル — 同じシーズンにリーグ優勝とFAカップ優勝の両方を取ること。二冠のこと。
- 欧州カップ — 現在のチャンピオンズリーグの前身にあたる、欧州各国の王者が争う大会。
巷の声は r/soccer のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)